高学年、苦手の自覚が伸びるカギ

こんにちは、アズマです。

新学期がはじまると、進級・進学もすぐですね。
学年が上がるにつれ、「できない」こと自体よりも、「人とのちがい」が気になってくるようです。自分のことを客観的にとらえる視点が育ってくるからでです。

低学年の基礎学習では、練習を重ねればできるようになっていくことも多くありますが、高学年になり、学習の質が変わってくると、苦手を克服するのは難しいことも増えていきます。

そこで「自分なんてだめだ」と思ってしまうと、学習意欲も下降の一途をたどります。
そうではなく「苦手はあるけど、こうすればできる」とか、「これはできないけど、こっちは得意」と思えると、あきらめてしまうのでなく、「工夫してやってみよう」という気持ちが育っていきます。

学習の中で「こうしたらできるよ」と方法を示すことや、「ここは難しいけど、こっちはできてるから大丈夫」などと、苦手と合わせて「できていること」を確認することが重要です。

具体例をあげてみましょう。

  • 読むのが苦手なお子様
    文章を読み上げ、「聞いたらわかるのだから大丈夫」と伝えます。実際に、入学試験においても、読み上げ機能をつかう例がでてきています。
  • 書くのが苦手なお子様
    学習の一部で、口頭で答えてもらってこちらが書き取る方法や、タブレットのフリック入力などをとりいれています。「代替方法もある」ということを示すことで、希望をもって進んでいくことができます。
  • 算数の概念的な理解が苦手なお子様
    具体物や図で示し、「こうすればわかる」を確認したり、「計算はできている」ということを確認したりします。「割合」や「単位当たりの大きさ」など、苦手な単元が増えてくる中で、計算力が自信につながることもあります。

「工夫してやってみよう」という気持ちは、学習意欲につながるだけでなく、この先の様々な壁に立ち向かう土台にもなっていきます。そのためには、自分の苦手を、前向きに受け止めることが不可欠です。

のびーくの高学年の学習では「学力の向上」とともに「苦手自己理解を深めること」を両輪として、進めていっています。