ことばの学習② インプットの工夫 ~「知りたい!」気持ちを大切に~

こんにちは。まなび舎 のびーくのニハシです。

先日のブログ、ことばの学習①で、コミュニケーションを取るために教室で大切にしていることとして、次の3つを挙げました。

  1. 情報を取り入れる(インプット)→読む・聞く・見る
  2. 情報を伝える(アウトプット)→話す・書く
  3. 1・2を相互に使い、会話のキャッチボールをする

今日はその中の「1.情報を取り入れる→読む・聞く」についてお話したいと思います。

 

私たちは、色々な場面で、色々な方法で情報を取り入れ、知識を深めたり、気持ちを共有したりしてコミュニケーションをとっています。そして、情報を取り入れるために、知らず知らずのうちに使っているのが、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚などの五感なのです。そして、その中の主な方法が「読む・聞く・見る」になると思います。特に”学習”として取り組まれているものも、この「読む・聞く・見る」ですね。

学校でも本、プリント、資料を”読んで答える”ことが多いと思います。
ただ、中には「読むのが苦手」なお子さんもいます。

  • ひらがな、カタカナなど、文字を見ても音を思い出せない、思い出すのに時間がかかる。
  • 文字は読めるけど、単語や文になると意味がとれない。。。
  • 文章を読んでも、ぽつぽつと逐次読みになってしまい、時間がかかる。
  • 読み飛ばしが多く、正確に意味がとれない。

また、「聞くことが苦手」なお子さんは

  • 聞いてもすぐに忘れてしまう。
  • 聞いた言葉を復唱できても、意味としてとらえるのに時間がかかる。
  • 集中できなくて、最後まで聞けない

などなど、「読む・聞く・見る」の苦手さも色々です。教室でも、それぞれの苦手さの種類やレベルに合わせて工夫して学習を進めていきます。

ただここで、「読めない!」「聞けない!」と「できないこと」だけに目がいってしまい、こだわってしまうと、子どもが「知りたい!」と思っている気持ちがシュッとしぼんでしまうことがあります。

子どもがワクワクして「それ、なに?」「知りたい、知りたい。」と情報を取り入れる(インプット)ことが目的の時は、一番得意な方法で「知りたい気持ち」を伸ばしてあげるといいですね。

読むのが苦手なら読み聞かせをしたり、読み上げ機能を使ったり、また、図や絵がたくさんの図鑑や、今流行りの動画でもいいですね。
聞くのが苦手なら文章や図・絵を見せながらお話してあげても…。

また、「読む・聞く・見る」以外でも「触る、味わう、匂いを嗅ぐ」なども大事なインプットの方法です!
「学習」にこだわらず、五感をフルに使って知りたい気持ちを伸ばしてあげましょう。

ここで、培った感覚や情報が心の中に蓄積されていき、誰かと一緒に、話題や気持ちを共有していくコミュニケーションにつながります。

教室では、こんな方法も。。。

「人気キャラクター探し」

ヒントをもとに、のびーくハウスの中にいる”人気キャラクター”を探します。
ヒントは自分で読んでも、先生に読んでもらってもOK!
ヒントなしで、わくわくと探す子どももいます。

 

ここにも・・・   ここにも・・・    こんなところにも・・・

 

 

 

 

裏側には、名前と特長が書いてあります。


名前を知りたいので、ちょっと苦手なカタカナも一生懸命、挑戦する子もいます。

 

 

「勉強」だと、イヤイヤな気持ちも、「やってみたい」ことだとワクワクに。
先生を置いて、スタスタとまっしぐら。
発見した後は、「どれが好き?」「◯○はどんな風だった?」と話がはずみます。

「読む」「聞く」「見る」など、一つだけの方法にとらわれないで、自分の好きな方法、得意な方法で、「知りたいこと」を知り、感じ、心の中にたくさんの情報や気持ちのポケットができるとよいですね。
その蓄積がコミュニケーションに生かされていくはずです。

 

 

 

※こちらの記事もご覧ください。
★ことばの学習①バランスよくつけようコミュニケーションの力
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