自信を失わないために~知能検査のススメ~
のびーくのアズマです。今日は、検査の話を。
「学校で、ウィスク(WISC-Ⅳ・知能検査)を勧められたのだけど…」
と、気が進まない様子で、相談されることがあります。
「機会があるのなら、ぜひ受けてみるといいですよ」と、私はオススメします。
低い数値がでたら、どうしよう。
悪い点が明らかになったら、今後の不利につながらない?
クラスを替えるようにすすめられない?
など、不安もあるかもしれません。
でも、検査の目的は、「問題」を見つけることではありません。
「得意」と「苦手」を見つけ、特性に合わせた学び方を考えるためのものなのです。
つまり、力を発揮するにはどうしたらよいかを考えるためのものです。
となれば、断る理由はないのではないでしょうか。
特性はかわらないもの。将来にわたってうまくつきあっていくことが必要です。
それには、自分の「得意」と「苦手」を理解し、工夫しようとする姿勢が重要です。
小さい頃は、「いいね」「がんばったね」と周囲が努力を認めることで、自己否定に陥らずにすむかもしれません。
でも、高学年になると、自分で周囲と比較するようになり、「どうせ自分はだめなんだ」と思い込みがちです。
そんなときに、検査結果のような客観的データがあると、「そうじゃないよ」と示せます。
検査結果は、絶対的なものではありませんが、特性を理解するには参考になります。
学力不振に悩んだ時、「成果がでないのは努力不足ではなく、苦手のため」と数値で説明できることは、本人が納得して前に進むことにつながります。
また、学校に配慮をお願いする時なども、本人の努力不足ではないことを、わかってもらいやすくなると思います。
わかっているのにできない。がんばってもがんばっても伸びない。
悶々と悩む姿に、日々接しています。
だから、迷っている方には、「ぜひ受けてみてください」と伝えたいです。
本人が自信を失わなくてすむように。