新一年生①  入学までに何をすればいい?

こんにちは!まなび舎 のびーくのニハシです。
昨年秋より就学時健診、就学相談とお子さまの就学の準備を、進めて来られたことと思います。
就学先が決まっている方、迷われている方いらしゃると思いますが、
この時期よくご相談いただく、「就学前、入学までの学習」についてお話させていただきます。

「4月から一年生になるけど、何か始めないといけないかな。」と実際に始めてみたけど。。。

  • 文字やかずに興味を持ってくれない。嫌がる。
  • 文字やかずの学習を始めてみたけど、なかなか覚えられない。
  • うまく書けない。書くのを嫌がる。
  • 集中力がなく、すぐに飽きてしまう。

などなど、「大丈夫かなと、あせってしまう。。。」というお話をよく聞きます。
そこで、ご家庭で学習する上で、気にかけてみるとい良いポイントを3つお伝えします。

1「普通は」「みんなは」という言葉に振り回されない

子どもによって覚え方の方法やスピードは違います。想定通りに進まないと、あせってしまい、「普通は、他のみんなは、どのくらいでできるの?」と周りと比べたくなりますが、子どもによって、得意な学び方や、覚えるスピードはそれぞれ違います。例えば、歌が好きなお子さまには絵描き歌を取り入れてみたり、絵が好きなお子さまには、文字・数字と絵を合わせてイメージがわくようにしてみたり。筆圧が弱かったり、鉛筆がまだ上手に持てなかったりするようなら、指で書いてみたり。入学前のこの時期は、「その子」の学びのペースや得意な方法を見極めるよい機会です。どんな方法だと興味が持てるのか、どのくらいのペースで覚えていけるのか、などを今の時期にあせらずに見極めていくと、入学後の学習の積み上げのペース作りに生かせますね。

2 お母さんが急に「先生」になってしまうと、子どもはとまどう

間違っていることを指摘されるのを嫌がる。学習そのものを嫌がる。「わかってる!」と怒る。などという話をよく聞きます。家庭での学習をしぶる理由は色々あると思いますが、その中のひとつに、「お母さんが、先生みたいになっちゃった・・・」という、とまどいの気持ちがあるかもしれません。今まで一緒に楽しく過ごしてきたお母さんが、学習を教えることで、急に「先生」になってしまうと、子どもはとまどってしまいます。
「お母さん」⇔「先生」を切り替えられ、子どもが学習の雰囲気を楽しめるよう「学校ごっこ」のようにしてもいいかもしれませんね。「できた!」という気持ちから、学校へのわくわく感もふくらむかもしれません。また、低学年の子どもは長時間集中して学習に取り組むのは、まだ難しいですね。時間を決め、短時間でさっと終わらせるのも大事です。2つか3つの問題が「できた!」と感じられるくらいの時間が丁度よいと思います。

3 「もう一年生になるんだから・・・」不安な気持ちも、温かく見守って!

学校では、朝や帰り、給食の準備、体育の着替えなど、一人でしなくてはいけないことが多くなります。普段の様子から「まだ、こんなにお手伝いしないとできないのに、学校で大丈夫かしら。」と不安になってしまいますね。そこで、「もう、一年生になるんだから。一人でできないと困るよ。」「もう、一年生になるんだから、一人でがんばるんだよ。」と言うことが多くなってしまうのではないでしょうか。今まで、保育園や幼稚園で手伝ってもらうことが多かったのに、「もう一年生になるんだから・・・」と急にお兄さん、お姉さんになることを求められると、子どもはわくわくと同時に不安な気持ちにもなってしまいます。急に、全てを一人でできるようになることは難しいですね。まずは「これ」次は「これ」とステップを設け、ひとつひとつ、「できる」を積み重ねていく気持ちで取り組むとよいと思います。挑戦中のところは一人でじっくり、その他のところは手伝ってあげてささっと。「できない。」で終わるのでなく「できた。」で終わるようにすると、次への意欲もわきます。「もう一年生になるんだから・・・」は成長の過程で乗り越えなければならない気持ちではありますが、周りの大人はその「不安な気持ち」も見越して温かく見守って応援してあげたいですね。

 

新学期が、9月始まりの国もある中、日本は春、4月に始まります。動物も冬眠から覚め、植物も花を咲かせ始め、一年で一番エネルギーに満ち溢れる季節ですね。そんな季節に、一緒にわくわく、元気に学校生活を迎えられるよう応援していきたいと思います!

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