”選ぶ”ことは、自立への第一歩

こんにちは。
まなび舎 のびーくニハシです。

色々な方とのお話の中で、「自立」という言葉をよく聞きますが、「自立」とはどいういうことでしょうか。。。
「将来、自立できるように。」
「自立した大人になってほしい。」
「一人で、自立してできるようにさせたい」
などなど。
多くの方が「自立」=「自分一人で、できるようになること」と考えているように思います。
確かに、「一人でできる」ことから自信がつき、その先のチャレンジする気持ちにつながります。しかし、本当に、全部を一人で、できるようにならないといけないのでしょうか。

教室では、「一人でできるようになる」ことの前に大切にしていることがあります。
それは、「自分で選ぶ」ことです。誰かに決めてもらうのではなく自分はどうしたいのか。自分はどう思うのか。「自分で」考え、選ぶことが大事です。私たちは、この「自分で考えて選ぶ」というのが自立への初めのステップだと考えています。

デンマークの特別支援学校で教師として勤務していらっしゃり、「学び舎しゃんてぃ」にも、また、のびーくサロンでも講師としてお話してくださった有田妙さんも、生徒達に”選んでもらう”ことを大切にしているとおっしゃっていました。(第1回のびーくサロン「デンマーク流・子育てのススメ」の詳細)

コミュニケーションの上手、下手は関係ありません。言葉でうまく伝えられない子どもには、その子が気持ちを伝えられる方法で「自分がどうしたいのか」を選んでもらいます。
まなび舎 のびーくでは、就学前の生徒さんにも、何かを決める時は必ず「◯◯さんはどうしたい?どっちがいい?」と聞いています。
「”うみのへや”と”にじのへや”どっちで勉強したい?」
「このやり方とこのやり方、どっちの方が簡単?」
そんなやりとりの中から、「自分はこういう風にやりたい!」という気持ちが生まれ、苦手に合った工夫をしたり、サポートを求めたりできるようになっていきます。

そして大事なのは、「どっちがいい?」と聞いたら、子どもが選んだことを尊重するということです。大人目線から見て「絶対こっちがいいのに。。。」と感じても、それはあくまでも「大人目線」。自分が考え、選んだことには、納得して取り組むことができるので、意欲的になりますね。

自立=「一人できるように」の前に、「わたしは、ぼくはこうしたい!」そんな気持ちを尊重し、育ててあげたいと思っています。